ふじみクリニック

これから世界はいったい (2)-氷が解ける日はいつ-

2024.01.28


[2024/1/9 狭山市 智光山公園]

暖冬とはいいますが,当地では零下になる朝が続いています。それでも澄み切った青空と透明な空気は冬ならではの爽やかさも味わわせてくれます。地も水辺も凍てつく朝を迎えた日でも,陽がのぼり陽光が燦燦と降り注ぐ時間には,愛犬連れの散歩客がいつも通りに,(肩をすくめながらも)街はずれや川沿いの遊歩道を歩いています。

日当たりのよい公園のベンチに,ダウンコートに身を包んだ例のお二人が座って話しています。明るく眩しい冬の陽の下ですが,二人の表情は相変わらず曇ったままのようです。

白髪老人
(以下「白」)
毎朝起きたときは寒くて震えながら暖房つけるけど,陽が高くなると外にいるのが気持ちよいくらいだね。
つるりん老人
(以下「つる」)
ああ,ほんとうに。こんな暖かな上着もあるしね。
今日は風もないからこんなに厚着する必要はないかも。
それにしても,今年は年明けから能登の大地震とか羽田の飛行機事故とかで,胸騒ぎがおさまらないよ。
つる 亡くなった方や避難所から出られない被災者の方たちのこと考えると,こんなふうに日向ぼっこさせてもらってるのは,なんだか申し訳ない気がする。
うん。そうだな。
いつものことだけど,おれたちにできることって・・・
つる わずかな寄付とか。
それでも,「焼け石に水」とか言わないで,小さくても「できること」を探したいね。
つる その通りだよ。
全国の自治体からも派遣される職員やボランティアの若者たちにも,無理はしないで頑張って,と励ましたい。
そうだね。しかし・・・世界の方は,まったく戦火が収まらない。
つる そうそう,遠いあちらの世界のこと,なんて言ってちゃいけない。
ロシアのプーチンもウクライナのゼレンスキーも,妥協の気配はないみたいだ。
つる ガザで起こっていることも「虐殺」って言わざるを得ないよ。
子どもや老人も含めて何万人も死んでいるんだからね。
つる 国際情勢なんてよくわかんないけど,米国はイスラエルに肩入れするばかりで,和睦の調整どころか,それ以上やったら敵を増やすばかりだぞって諭してもいないようだし。「大国」を名乗る一方の中国も,思いのほか口を出していないみたいだね。隣接地域のサウジ,イラン,トルコはいったい何をどういう物差しで考えているんだか,おれたちには見当もつかない。
おれもね,この頃なんとなくNHK-BSで同時通訳付の外国のニュース番組見てるんだけど,EUとかも発言していないわけじゃないけど,本気で中東地域の調整役買って出ようっていう国はどうもないみたいだよね。
つる 中国っていえばさ,この前の台湾の大統領-じゃなくて「総統」選挙で現在の与党の民進党が勝ったということだけど,そうなると中国による軍事侵攻の可能性は高まる(早まる)のかどうか。
中国-台湾となると今度は米国も黙ってないだろうから,日本が前線基地に使われることになる。これはもう遠い国の話じゃない。
つる 近いところって言ったらほら,北朝鮮は相変わらずミサイルだか人工衛星だかポンポン発射していて。
あの国のすることは「わからない」のが普通になっちゃってるから,たいがいのことではだれも驚かなくなっちゃったよね。でも,本当のほんとうに「とんでもないこと」やらかさないとも限らない。
つる あーあ,結局先行きまったくわけわからないってことか。
それにさ,今年はアメリカの大統領選挙もある。
つる 共和党のトランプが復活したらいったい・・・
おれたち日本だってよその国のこと言えないよ。またぞろ派閥経営とか,パーティ券騒ぎとかで,もう政治と金の話はうんざりだよ。かといって頼りになりそうな骨太の政治家なんて見当たらないし。
つる ふう~っ
ふうう~っ
つる 一寸先は闇ってか。
今年は何が起こるのかなあ。
何かが起きそうだってことぐらいしか,もうわからない。
つる 池の氷は春が来れば必ず溶けるけれど・・・
世界の氷?炎?は,とけないし,消すこともできない・・・
ふ~っ
つる ふうう~っ